用語解説:AIサーバー

AIを実行するために適したコンピューターハードウェアの総称です。AI向けにチューニングされたコンピューターハードウェアを用いることで、大規模なAIモデルを効率的かつ高速で実行することができます。

みなさんは、すでにパソコンやスマホでAIを活用しているかもしれません。問いかけや指示を行っているAIは、インターネットを介して接続した先のパブリックなAIサービスなのです。パブリックなAIサービスを企業が本格的に活用するには、3つの懸念点があると言われています。
パブリックなAIサービスは、お試しとして無料で使用できます。本格的に使用するには従量課金となります。複雑な思考や多量の作業をAIに行わせるには多量のトークンが発生して思いもかけない請求となります。
パブリックなAIサービスは、AIを共同利用しています。リクエストが集中すれば、処理に時間を要して応答時間が長くなります。他の利用者によって過負荷が発生しても悪影響を受けます。
パブリックなAIサービスに作業や問題解決を行わせるためには、対象の情報を送信することになります。些細な情報なら外部のAIに渡しても問題ないかもしれません。企業が本格的にAIを活用するなら、その企業の独自ノウハウや内部情報を扱う必要があります。
思いもかけない請求額、定まらない処理時間、秘密情報流出の危険性、企業ユーザーなら見過ごせない3つの要因から企業で本格的にAIを活用するならその企業独自のAI環境が必要となります。企業独自のAI環境を構築するには、AIに特化した優れたコンピューターが必要になります。つまり、AIに特化した高性能コンピューターであるAIサーバーのニーズが高まっています。

様々な処理に利用できる汎用的なサーバーとAIサーバーは、何が違うのでしょうか。この2つの比較をご紹介します。汎用サーバーは、様々な処理をこなすことができる優秀なコンピューターハードウエアを使用しています。AIを搭載して処理することも可能ですが、効率が悪く処理時間が掛かります。コンピューターハードウエアを強化しても効率的にAI処理を行うことはできません。
AI処理を効率的に行うには、2つの方法があります。1つ目は、画像処理能力を強化することです。AIは、画像処理を応用して処理を行います。そのため、画像処理能力が高いコンユーターハードウエアでは、AI処理の効率を効率的に実行できます。画像処理能力は、GPU(Graphics Processing Unit;画像処理ユニット)性能とVRAM(ビデオメモリ:専用メモリー)の容量が重要な要素となります。2つ目は、AI専用ハードウエアの利用です。AI専用ハードウエアですので、汎用性がなくほかの目的に使用するには不向きです。AI専用ハードウエアとは、FPGAやASICを搭載したハードウエアです。
AIサーバーとは、汎用サーバーをAI処理向けに強化したサーバーなのです。GPUとVRAMは直接接続されており、合わせてGPUアクセラレーター(モジュールやユニット)と呼ばれます。汎用サーバーをGPUアクセラレーターで強化することによってAIサーバーに進化するのです。また、AI処理能力が重要視されようになり、GPUやVRAMをコンピューターハードウエアに組み込んだ製品も増加しています。

記載日(更新日)2026年9月1日
記載者株式会社EFネクストテック ITイノベーション部
イメージ作成ツールGoogle Nano Banana
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